住宅改修のいろいろ

段差解消

昇降機

車いすでは越えられない家の敷居を超えて家に入れるように使います。車いすが滑って落ちるのを防ぐため、上昇すると乗り込むときに使用したスロープ部分が上を向き後方転落防止の役割を果たします。レバーを前後させるだけなので、指が動かなくても簡単に使うことができます。

埋込み型リフター

リフターが埋め込み式であるため、未使用の時も、玄関土間と水平になり通行の邪魔になりません。見た目のデザインも、目立たず良いと思います。上昇時は問題がないが、下降動作の時、一度に下がるのが欠点です。

レールの段差解消プレート

住宅改造の時、母屋と離れを渡り廊下でつないだ際にできた、サッシ戸レールの段差を解消するためのものです。車いすでも、難なく通れます。

敷居の段差解消

敷居は全て埋め込み式にして、床面との段差を解消しました。車いすで、部屋から部屋へ、難なく移動できます。

ベッドまわり

天井リフト

天井走行式リフトシステム

私の場合、痙性が強く、座位も全くとれません。そして、介助者は家内一人のため、天井リフトを導入しました。
ベッドから車いす、車いすからベッドへの移乗は、天井リフトを使用しています。自走式のリフト比べ、介助者一人でもリモコン操作で、移乗介護ができます。使い始めて12年になりますが、本体バッテリー交換以外、故障は全く無く、安心・快適に使っています。
私の場合、痙性が強く、吊り具はスリングシートを使用していますが、一般には、ツーピースベルトを使用している方が多いようです。天井リフトは、レールの長さ、曲線レール・分岐レールの使用によって、導入費用が変わってきます。必要な長さで、なるべく直線レールのみでリフトシステムを導入すると良いと思います。

環境制御装置・シルバーホン ふれあいS

環境制御装置
チャンネル数：65ch（有線15、学習リモコン50）ベッド、電話、照明、テレビ、ビデオ等 さまざまなものがコントロールできます。チャンネル表示はデジタル数字と見やすい円形表示器の併用です。専用呼吸気スイッチ付。

シルバーホン ふれあいS
［思いやり機能］
ハンズフリー機能を内蔵していますので、受話器をとらずにかかってきた電話を受けることができ、そのままお話もできます。ボタン一つでかけられる相手先が５宛先まで、また短縮ダイヤルが最大20宛先まで登録できます。かけた相手が話中だった場合、ハンズフリーボタンを２回押すだけでもう一度自動的にダイヤルします。環境制御装置にも接続して利用できます。

ベッド周りの機器

天井換気扇
ベッド上で摘便をする際に、主に使用しています。

天井コンセント
ベッド上でノートパソコンを使用する際に、電源を取るのに利用しています。

リハビリ用の滑車
ベッドにアルミ製の枠と滑車を取り付け、ベッド上に寝ていても、運動ができるようにしています。

エアマット

入院中から、褥瘡防止のためにエアマットを使用しています。最初のエアマットは11年使用し、現在のエアマットは４年使用しています。寝返りができない私には適しているようです。有り難いことに褥瘡は一度もできていません。
今使用しているトライセルには、背上げ（ギャジアップ）対応機能があります。自分の 体重に設定するだけでマイコンがマット内圧を自動的にコントロールします。

水まわり

洗面台

車いすでも使いやすいように洗面台の下の用具入れを扉ごと取り除かれ、洗面台も前につき出ているので使いやすいようになっています。またホースなどもひとまとめにして奥の方に収納してあります。

入浴リフト

入浴のときに身体を釣り上げるときに使用している手作りのリフトです。ステンレスの丈夫で錆びないレールを家の桁に直接取り付けて左右に移動するようにして、工業用の強力なリフトを用いて上下に移動させることが出来ます。
リフトの巻き取りが介護用のものより早いので滑車の要領でフックを取り付けています。
ハンガーの部分も手製のものを使用していますが、直線の鉄パイを加工したもので頭をぶつけやすいのが難点です。

ミニキッチン

洗面台の右側のスペースに、ミニキッチン（流し台、電磁コンロ、ミニ冷蔵庫など）を配置しました。簡単なことは、母屋の台所に行かなくても用が済みます。ただ、電磁コンロはほとんど使用していません。

汚物洗い槽

水が飛び跳ねないように、理科室用の洗い槽を使用しています。