福祉機器について
頸髄損傷者が医療施設を退院して自宅生活を送るには様々な困難があります。
第一に、手足が自由に使えない車いす生活になると、今まで住んでいた自宅にあるバリアを取り除く必要があります。つまり、住宅改修によって車いすで出入りができ、家の中でも車いすが自由に使えるようにしなければなりません。
第二に、日常生活の様々な動作を自分でできるように、不自由な手を助ける自助用具の工夫やその製作が必要となります。自助用具をうまく利用することによって、生活の質が上がり自立した快適な日常生活を送ることができます。
第三に、自分の両足に変わる車いす選びはとても大切です。障害レベルをもとに大きく分類すると、自走車いすと電動車いすになります。日常生活の中で、車いすは長時間使用し、移動のための主たる福祉用具です。
このように上記の3つのことを踏まえて、自宅生活の中に福祉機器を上手に取り入れ自立した生活を送ってほしいと思います。
ここでは会員の皆さんの福祉機器の導入を、「住宅改修」「自助用具」「車いす」の観点から紹介していきます。